画面例は高精細で字も大きく、読みやすい。記事も無駄が無く、その技術がどの程度高速化に貢献するか、適用の難易度、など、必要な情報が一目で得られるように工夫が行き届いている。XPを使い続けるなら、持っていて損はない。
WindowsXP究極の快適設定 2010 (TJ MOOK) 宝島社 2010-01-06 Amazonで詳しく見る |
昨年(2009年)前半、新しいパソコンを買うかWindows7まで待つか悩ましい時期があった。この間、とりあえず待つという選択をした方には、この本が紹介する高速化手法はとてもありがたかったと思う。で、Windows7が10月22日に発売された今となっては、この本の役割は終了しつつあると思っていたのだが、今年も改訂されて2010年版が出版されたのには正直驚いた。
昨年はシリーズ70万部実績をうたっていて今回80万部突破とあるから、一年で10万部を売ったことになる。では、昨年版をもっている人も買い換えろってことか。出版社も、そこまでは期待してないと思う。ただ、ムックという性質上、出版からごくごく短期間で商品寿命は終わってしまうのだ。半年以上たって売れ残っていれば、書店では不良在庫のように扱われ、よくて隅へと追いやられ、そうでなければ返品となる。
が、今でもXPを使っている人は圧倒的に多いわけで、使えば使うほど確実に重くなっていくXPの特性を考えれば、このムックの潜在需要は今でも確実に存在するのだ。
というわけで、去年から今年にかけてXPに関して大きな発見がなされたわけでも新サービスパックのような大変化があったわけでもないが、XPを使い続けるという選択をしている限り、このシリーズはオススメです。最新版に買い換える、というまでのことはないにせよ。
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