今さらWindows7の入門書ですかと突っ込まれそうだが、技術的内容を噛み砕いてお客様に説明するというのも、ねっと猫の手の大事なミッションのひとつ。
説明のための「体系化」あたりで、ヒントが欲しいなあと感じている。
そこで、「わかりやすさNo.1」とうたわれたこの「今すぐ使える かんたんWindows7」を手にとって見た。
今すぐ使えるかんたん Windows 7 (Imasugu Tsukaeru Kantan Series) 技術評論社 2009-10-20 Amazonで詳しく見る |
日本では発売されないHome Basicを除いて、Home Premium, Starter, Professional, Enterprise, Ultimate 5つのエディション全部を網羅し、各機能説明ページではその機能を使えないエディションはグレーアウトされて表示されいて、わかりやすいのは確か。だが、こういう「わかりやすい」系の本を買う層は、おそらく大部分が初級者で、EnterpriseとかUltimateを包括的に説明するのが親切かというと、ちょっと疑問でもある。
売れ筋にしておそらくガリバー的シェアであろうHome Premiumだけの本にしてもよかったのかもしれない。
機能ごとに構成された97セクション、その各ページは画面例を列挙する、いわゆるオペレーションマニュアルと見て間違いない。字も絵も大きく、広い世代に受け入れられる作りになっている。URLの構成など、入門者に向けたtips的な説明も適切に配置されている。
だが、5頁からなる索引は、とりあえず付けときました、みたいな印象。わからん言葉はググッて下さい、というのがハナから前提になっているのだろう。ググリにくいやつだけ集中的に索引に載せるってのも、悪くない作戦だと思う。
さて、最後の章として、なんと、WindowsXPモードの説明が置かれる。WindowsXPモードとWindows7のデータのやりとり、なんて説明までしてくれてて、ある意味とっても貴重な情報源になっているのだ。正直、私には有難かった。
「かんたん」を求める層には敷居が高いところだろうけど、こういう所もないと、読んだ後に「歯ごたえがない」というようなフラストレーションに繋がるだろうから、売れる本を作るというのも難しい。
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