Windows7 移行マニュアル

生き馬の目を抜くIT業界。技術革新が驚異的なスピードで進み、どんなに優れた技術や製品も、その流れに逆らうことはできない。書籍も同様、という本日のお話。

Windows7が登場するタイミングで、XPやVistaから7に移行する手順を解説する書籍が多数出版されたが、出版のタイミングを逃すなとばかり、RC版の画面例や情報を採用した本が大多数であった。そしてWindows7リリースから半年、XPモードでのCPU仮想化機能制約がなくなるなど、些細とは到底言えない変化もあり、そしてインテルCPUのラインアップの一新まであって、半年前の景色がすでにセピア色をおびて見えてくる。

そんななか、RC/betaの象徴でもあった金魚(betta)の図柄を随所に配置した本書の意匠は全く裏目に出ていて、すでにその役割を終えたかのような印象さえ読む人に与えてしまう。

Windows7移行マニュアル (I・O BOOKS) Windows7移行マニュアル (I・O BOOKS)
I O編集部

工学社 2009-11


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しかしその内容は、見かけの派手さに頼らず、中身の充実度で勝負という、その骨太編集方針は好感がもてる。XPモードの説明も詳しい。デュアルブートという実用的でしかし少々煩雑なためそれほど多くは採用されないであろうインストール方法の説明も丁寧であり、2009年10月22日直後の本書出版段階では、間違いなくイチオシ、本書を推薦していただろうことは間違いない。

しかし、今となっては、古さが目立つ。この業界の書籍は鮮度がイノチ。残酷なハナシだが、改訂、というのを考える必要があると思う。

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このページは、ねっと猫の手が2010年5月15日 16:19に書いたブログ記事です。

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