ノウハウ本は面白い。Windowsの標準機能だけ用いるならレパートリーに限りはあるが、フリーソフトの導入でできることが多くなり、レジストリの操作、これはある意味禁断の果実だが、レジストリを操作することでWindowsの挙動を大きく変えることができる。
以下の本は、冒頭にレジストリの基本、バックアップ、復元について説明しており、これが本書の指向性をものがっている。なんでもアリだ。だからこそ、面白い。出たばかりのWindows7は「速い」という評判でこういうテクニックを駆使しなくてもいいはずだが、時間がたてば自分のマシンが遅いと不満に感じるのは人情。だけど、ここまでやるのは、マニアック、というのがむしろ正しい理解かもしれない。
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Windows 7高速化&セキュリティ強化テクニック シーアンドアール研究所 2010-03-25 著者: 持丸 浩二郎 Amazonで詳しく見る |
本書では、フリーソフトのGlary Utilitiesが紹介され、複数の用途で用いられる。そのなかには、「パソコンを利用したすべての痕跡を一括削除する」という、あっと息を呑む内容も含まれている。このフリーソフトを信頼することができる人には、すごく面白い紹介記事になっているが、この手のフリーソフトを生理的に受け付けない層もいるわけで、実は自分もちょっとそういうところがあって、できれば、フリーソフトとしての代替候補を紹介しておいてくれるともっと助かるところではある。
Windows7の5つのエディションのどれで使えるテクニックなのか、記事冒頭にアイコン表示で明記してくれているが、ほとんどは全エディションで使えるもの。うちで導入しているProfesshonal版では、唯一、ドライブ丸ごと暗号化、これが使えなかった。使えないとなると、欲しくなるもんですな。
あなたがそういうテクニックを実際に弄するかどうかはさておき、うちのWindows7でここまでできるもんですか、そういう読み物として面白いので、お勧めします。
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